- 無添加食品と無添加食材って同じこと?それとも違うの?
- 無添加食品はデメリットもあるのかな?
- 添加物って身体に悪いイメージがあるけろメリットはないの?
最近、無添加食品、無添加食材という言葉もスーパーなどで見るようになって、このように考えることがあります。
添加物は前から知っていますが、あまり身体に良くないってことしか分かってないですし…。
今回はそれぞれどういうものか、メリット・デメリットを見ていきましょう!
目次
無添加食品と無添加食材は何が違う?
無添加と付くものには無添加食品と無添加食材がありますが、何か違いはあるのでしょうか?
それぞれの違いについて見ていきましょう。
無添加食品
無添加食品は最終的な加工品や商品のことで、食品全体が人工的な添加物や処理を含まない状態で提供されるものです。
無添加の調味料や加工食品、パッケージされた商品などのことになりますよ。
こちらは、製品自体が無添加であることを強調されていることが多いです。
無添加食材
無添加食材は、無添加の状態での原材料や食材のことをいいます。
食品が加工される前の段階で、個々の食材や素材が人工的な添加物を含まない状態なのです。
例えば、無添加の野菜、果物、穀物、肉、魚、乳製品、調味料などが無添加食材になります。
こちらは、料理の材料として使われる段階での『無添加』を意味していますよ。
無添加食品は無添加食材を使用して作られることが多いですが、無添加食材が使用されたからといって無添加食品に必ずなるわけではありません。
加工段階での処理や調合によって、無添加食材が添加物を含む食品に変わることがあるからです。
例えば、無添加の野菜や肉が料理の過程で調味料やソースと組み合わされることで完成した料理としては添加物を含むことがあります。
そのため、無添加なものを食べたいと考えたときは、実際に提供されるものが無添加を保っているかを確認することが大切です。
無添加食品とは?3つの種類も紹介
ここでは、無添加食品とはどんなものなのか?を詳しく見ていきます。
無添加食品とは、名前の通り食品に人工的な添加物が含まれていない食品のことを言います。
保存料、着色料、香料、甘味料などの人工的な成分が使用されていなくて、自然な状態で加工されているのです。
原材料の自然な特性や栄養価を最大限に保ちながら、健康的で安全な食品を提供することを目指した食品と言えます。
ただ、無添加食品と聞くと添加物が入っていないイメージがありますが、一切入っていないとは限らないのです。
そんな無添加食品は、添加物の使用状況により以下の大きく3つに分類分けできます。
- 一部無添加
- 完全無添加
- 原材料の添加物の表記を省略しているもの
それぞれ何が違うのかを見ていきましょう。
一部無添加
一部無添加は文字通り、その食品の一部だけが無添加である食品です。
つまり、それ以外の部分には添加物を使っている可能性があります。
砂糖無添加、砂糖不使用といった表示になっている場合は、原材料の生産地から加工食品が完成するまでの工程で、砂糖を全く使用していないという意味になりますよ。
それ以外に何の添加物が使用されているのかは、原材料の表示を確認する必要がでてきます。
完全無添加
次は完全無添加です。
こちらは、食品添加物が一切使われていない食品です。
食品を加工する工程でも添加物を使っていないものになります。
加工食品では表示が免除されている加工助剤やキャリーオーバー、強化剤などの添加物も使用されていません。
完全無添加の場合は、保存料も使用しないので保存方法をしっかり確認しないとすぐにダメにしてしまうことも…。
原材料の添加物表記を省略しているもの
最後に、原材料の添加物表記を省略しているものです。
原材料に添加物を使用している場合でも、以下のものの表示は食品衛生法で免除されています。
- 栄養強化剤
→ビタミンAや乳酸カルシムなどの食品の栄養素を強化するもの
[例]ジュースに含まれるビタミンC - 加工助剤
→食品加工時には添加しても完成時には取り除いたり、量が少ないもの
[例]みかんの缶詰の塩酸(みかんの皮をむくため) - キャリーオーバー
→原材料に使うけど食品自体の加工には使われない、かつ量が少ないもの
[例]おせんべいの味付け用の醤油に含まれる保存料
つまり、最終的には食品に残っていなかったり、残っていても量が少ないため食品には効果が発揮されない添加物だとして表示が免除されているのです。
その結果、無添加表示として販売されています。
無添加食材の種類は?5つの詳細を紹介
無添加食品には3つの種類がありましたが、無添加食材であるものはどんなものがあるのでしょうか?
無添加食材の種類は多岐にわたりますが、人工的な添加物や処理が入らず、自然な状態で提供されるものです。
5つの種類を詳しく説明していきます。
- 有機野菜&果物
- 自然食品
- 無添加肉や魚
- 無添加乳製品
- 無添加調味料
有機野菜と果物
有機栽培された野菜や果物は、農家や化学肥料を最小限に抑えられています。
そのため、添加物を含まないことが多いのです。
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自然食品
無添加食品の代表的なカテゴリーになる自然食品。
加工された食品ではなく、自然な形で提供されるものになります。
例えば、無添加の穀物やナッツ、種子、乾燥フルーツなどが該当しますよ。
無添加肉や魚
飼料や処理をする中で添加物を使用していない肉や魚になります。
添加物を摂取しないことで、食材の純粋な風味と栄養価を保っているのです。
例えば、無添加の鶏肉、牛肉、新鮮な魚介類が該当しますよ。
無添加乳製品
人工的な着色料や保存料を使用しない牛乳やチーズ、ヨーグルトなどが無添加乳製品の一例になります。
無添加調味料
人工的な香料や着色料を含まない自然な調味料やハーブが無添加調味料と言われています。
例えば、塩や胡椒、ハーブ類、スパイスなどが該当しますよ。
これらの無添加食材は、健康と栄養を考慮した食事選択の一環として、重要な役割を果たしています。
意識して取れるようにしたいですね。
無添加食品のメリット3点
無添加食品を選んでいくことで色々なメリットがあります。
ここでは無添加食品を選ぶ上で知っておきたいメリットを3つ紹介していきます。
無添加食品の3つのメリット
- 自然な栄養価の維持
- アレルギー反応の軽減
- 環境への配慮
自然な栄養価の維持
無添加食材は、保存料や人工的な着色料、香料が使用されていない、もしくは使用料が少ないので、その食材本来の栄養価を保っているのです。
無添加の野菜や果物だったら鮮度が高く、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいるんですよ。
アレルギー反応の軽減
添加物は一部の人にとってアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
無添加食品を選ぶことで添加物の摂取量を減らせるので、そのリスクを軽減することができますよ。
人工的な成分が排除された食品は、アレルギーを持つ人にとって安心して摂取できることがあるのです。
環境への配慮
無添加食品は環境へ配慮されたものでもあります。
無添加食材の栽培や製造には、環境にやさしい方法が採用されているのです。
化学的な処理や合成添加物の使用を避けることで、土壌や水源を保護し、環境への負荷を軽減する効果が期待できますよ。
無添加食品のデメリット3点
健康に良かったり、高い栄養価が期待できる無添加食品。
良いこと尽くしのようですが、選ぶ際にはいくつかデメリットがあります。
大きなデメリットを3つ紹介します。
無添加食品の3つのデメリット
- 探す手間、時間がかかる
- 賞味期限が短い
- お金がかかる
探す手間、時間がかかる
コンビニやスーパーなどで買い物をする際に、食品の裏側に記載されている食品表示を確認すると、お菓子やパン、お惣菜などは添加物が含まれているものがほとんどです。
その中から、無添加の食品を探していくのはとっても大変になります。
時間と手間をかけないとなので、特にお子さんと一緒に買い物となると難しいでしょう。
対策としては、無添加食品が販売されているネットショップを利用したり、購入しやすいお店を見つけておくと良いかもです。
賞味期限が短い
添加物が入っていないものなので、保存料も入っていないのです。
そのため、保存期間が基本的に短いため、買い置きには不向きになります。
買う食品全てを無添加にしようとすると、賞味期限が短く、すぐにダメにしてしまう可能性大です。
短い賞味期限の中で食べれる分だけを買って消費するというサイクルになるので、こまめに買っていく必要があります。
買い物の頻度を多くしないと難しくなりますが、なかなかできないこともありますよね。
その際はネットスーパーや宅配サービスを利用すると良いと思います。
お金がかかる
添加物が入っていない無添加食品は、添加物が入っている通常の食品よりも高額になることが多いです。
無添加食品は添加物が入っていないので、上記でも伝えた通り、賞味期限が早いし腐敗も早いので、生産段階でも販売時にも管理コストが通常よりも高くなる傾向にあります。
その結果、添加物が入っている食品よりも高額なことが多いので、食費がかさむことが予想できまね。
添加物のメリットとデメリット
無添加のメリットやデメリットをお伝えしていきましたが、添加物にも良くない点はありそうですが、良い点もありそうな感じでしたよね。
そこで、添加物のメリット、デメリットも確認していきましょう。
自分で許容できる範囲のメリットがあったら利用も考えてもいいですしね。
添加物のメリット3点
まずは添加物のメリットです。
添加物のメリット3点
- 見た目や食感、風味が良くなる
- 微生物の増殖を防いで保存性を高める
- 品質を保ち安定供給できる
使用する添加物によっては、食品の見た目や風味が良くなるだけではく、保存性も高めることができます。
そのおかげで、一定の品質が保たれた食品の安定供給ができるようになったのです。
私たちがいつでも美味しいもの食べれるのは、添加物のおかげとも言えますね。
添加物のデメリット3点
保存性が高まったり、安定供給に繋がったりと添加物も悪いことばかりではないですね。
しかし良いことばかりではないはず…。
次はデメリットがあるかも見ていきましょう。
添加物のデメリット3点
- 健康への影響
- アレルギー反応と過敏症
- 環境への影響
全部ではありませんが、一部の添加物は長期間に摂取すると健康リスクを引き起こすことがあります。
保存料や人工着色料などの一部の添加物の過剰摂取は、消化器系や免疫系に悪い影響を及ぼす可能性があるのです。
また、人工的な添加物はアレルギー反応を引き起こすこともあります。
特定の添加物に対する過敏症もあり、反応するかは体質によるところがあるので、もし気になったら病院に行くようにすると良いですよ。
人だけでなく、環境へも良くない影響がでることがあります。
添加物の製造や処理をする中で廃棄物や排出物の問題が発生し、環境汚染の原因となることがあるのです。
まとめ
無添加食品と添加物についてお伝えしてきました。
添加物は良いところがないと思っていましたが、長く保存できるようになるなどいいところもあるんだなぁと再確認。
無添加食品は身体や環境に良いですが、全てをそうしようと思ったら、色々大変なこともありそうです。
どちらもメリット、デメリットを理解して、自分の生活に合ったものを使っていきたいですね!